酒さ(赤ら顔)
概要
酒さは、顔の赤み・ほてり・細い血管の目立ち・ニキビに似たブツブツが続く慢性的な皮膚の病気です。
頬・鼻・額などに赤みが出やすく、刺激や気温差で悪化しやすいのが特徴です。
赤みだけのタイプ、赤みとブツブツが混ざるタイプなど、症状はさまざまです。
原因
酒さの原因は完全には解明されていませんが、次の要因が関係すると考えられています。
- 皮膚の炎症反応の亢進
- 紫外線・温度差・乾燥などの環境刺激
- アルコール、香辛料、ストレスなどの誘因
- 顔の毛細血管の拡張
- 皮膚バリア機能の低下
これらが重なることで、赤みが続いたり、炎症によるブツブツが出現します。
症状
酒さでは次のような症状がみられます。
- 顔の慢性的な赤み
- 毛細血管が細かく見える
- ほてり・熱感
- 繰り返すブツブツ(ニキビに似た丘疹・膿疱)
- 乾燥や刺激で悪化
- 気温差や運動で赤みが強くなる
症状の出方には個人差があり、赤み中心のタイプ、ブツブツ中心のタイプなどがあります。
検査・診断
診察では、
- 赤みの範囲
- 血管の拡張の有無
- ブツブツのタイプ
- 他の皮膚疾患(ニキビ、接触皮膚炎など)との鑑別
を確認します。
酒さとニキビが混在するケースも多いため、症状に合わせた治療選択が重要です。
治療法
当院では、症状に応じて保険治療と自費治療を組み合わせて行います。
● ロゼックス®ゲル(保険)
酒さの炎症を抑える外用薬です。
赤みはゆっくりと改善し、ブツブツの症状は数か月で改善が期待できます。
- 毎日継続することで効果が安定
- 刺激が強い場合は塗布量を調整
酒さは慢性的な経過をとるため、根気よく治療することが大切です。
● IPL光治療(自費)
顔の赤みや毛細血管の拡張に対して行う光治療です。
IPLの光が血管に反応し、赤みの原因となる血管の拡張を徐々に改善します。
- 赤ら顔(毛細血管拡張)が主な適応
- 回数を重ねることで色調が整う
- 刺激が強い肌質では慎重に適応を判断
ブツブツ中心のタイプには効果が限定的なため、診察で適応を決めます。
● 生活上の注意
酒さは生活環境で悪化しやすい病気です。治療とあわせて次の点が重要です。
- 紫外線対策
- 温度差による刺激を避ける
- アルコールや辛い食べ物を控える
- 肌をこすらない
- 保湿でバリア機能を整える
- ストレスや睡眠不足の改善
これらを継続することで、赤みの出にくい状態を維持しやすくなります
当院の診療内容
- 酒さの診断(赤み・血管拡張・丘疹の評価)
- ロゼックス®ゲルによる保険治療
- IPL光治療(自費)
- 生活指導(刺激を避ける方法・スキンケア)
- 他の疾患との鑑別
赤みのタイプ・肌質・生活背景を考慮し、無理のない範囲で継続できる治療を提案します。
