顔・皮膚の赤み(赤ら顔)
概要
頬や鼻まわりが赤い、洗顔後やお風呂上がりに赤みがなかなか引かない、常に顔が火照って見える——このような「赤み」「赤ら顔」は、さまざまな皮膚疾患や体質が背景にあります。
一時的なほてりだけの場合もありますが、赤みが続く・目立つ・ヒリヒリやかゆみを伴う場合は、皮膚科で原因を確認しておくと安心です。
主な原因
顔や皮膚の赤みは、大きく分けて次の2つが中心です。
1. 炎症・皮膚炎に伴う赤み
皮膚に炎症が起きている状態です。
- 乾燥による炎症
- ニキビ・ニキビ跡の赤み
- 脂漏性皮膚炎(小鼻まわり・眉・頭皮の赤みやフケ)
- アトピー性皮膚炎
- 酒さ・ステロイド外用薬の長期使用による赤み など
もともとのバリア機能低下に、乾燥・こすりすぎ・合わない化粧品などが重なると悪化しやすくなります。
2. 毛細血管の拡張による赤み
皮膚の浅いところを走る毛細血管が広がり、透けて見えている状態です。
- 生まれつき皮膚が薄い体質
- 繰り返す日焼け・摩擦・過度なピーリング
- 酒さ・ホットフラッシュ(更年期のほてり)
- アルコール摂取や急な温度変化
- 緊張やストレスによる赤面
炎症が落ち着いた後も、「血管だけが残って赤く見える」というケースも少なくありません。
よくみられる状態の例
赤みの背景として、次のような病態がよくみられます。
- 顔全体の乾燥・刺激による赤み
- 頬・鼻まわりの脂漏性皮膚炎
- ニキビ後の赤み(炎症後紅斑)
- 酒さ(頬・鼻を中心とした持続する赤み・ほてり・ブツブツ)
- 毛細血管拡張症(細い血管が透けて見えるタイプの赤ら顔)
見た目が似ていても、治療の組み立てが変わるため、診察で原因を整理することが重要です。
受診の目安
- 顔の赤みが数週間以上続いている
- 赤みと一緒にヒリヒリ・かゆみ・皮むけがある
- ニキビが治っても赤みだけ残ってしまう
- 季節や体調にかかわらず、常に赤ら顔が気になる
- 市販の化粧品や自己ケアでなかなか改善しない
赤みのタイプによって、「まず炎症を抑えるべきか」「血管をターゲットにした治療が合うか」が変わります。
次のような場合は、一度ご相談ください。
当院での診療内容
赤みの原因と重症度を評価したうえで、保険診療と自費診療を組み合わせて治療を行います。
保険診療の例
- 皮膚炎・湿疹に対する外用治療
〇ステロイド外用薬
〇非ステロイド外用薬
〇保湿剤 - 酒さ・脂漏性皮膚炎などに対する治療
- 生活習慣・スキンケアの見直し指導
まずは炎症やバリア機能低下を整えることが基本になります。
自費診療:IPL(光治療)
炎症がある程度落ち着いた後も赤みが目立つ場合や、血管拡張型の赤ら顔には、IPLによる光治療を選択することがあります。
- 顔全体の赤み・赤ら顔
- 毛細血管拡張による赤み
- ニキビ跡の赤み(炎症後紅斑)の改善サポート など
広い波長の光を用いて、毛細血管や色むらをターゲットに照射し、徐々に赤みの改善と肌質の整えを目指します。
回数・間隔・費用は、診察時にお顔の状態を拝見してご説明します。
ご自宅でできるケア
治療とあわせて、日常のケアも赤み改善に重要です。
- 洗顔はやさしく、こすらない
- 熱いお湯・長風呂を控える
- アルコールや香料の強いスキンケアは避ける
- 紫外線対策(UVケア+帽子・日傘など)
- アルコールや急激な温度差で赤くなりやすい方は、誘因を把握して調整する
「赤み=敏感肌」と自己判断して何となくケアしていると、かえって長引くこともあります。
気になる赤みが続く場合は、一度ご相談ください。
