蕁麻疹(じんましん)
概要
蕁麻疹とは、急に皮膚が赤くふくらんで強いかゆみが出る症状のことです。
ふくらみは数十分〜数時間で消えることが多いですが、消えてもまた別の場所に出ることがあります。
子どもから大人まで、だれでも起こる身近な皮膚の病気です。
症状
蕁麻疹では、次のような症状が見られます。
- 赤くふくらみ、強いかゆみが出る
- 数mm〜数cmの小さなものから、地図のように広がるものまでさまざま
- 数時間で消えるが、何度も出たり消えたりする
- 体のどこにでも出る
- まぶたや唇が大きく腫れることがある(血管性浮腫)
急性蕁麻疹と慢性蕁麻疹
| 種類 | 特徴 |
| 急性蕁麻疹 | 数時間で治まり、長くても1か月以内に良くなる。 |
| 慢性蕁麻疹 | 良くなっても毎日のように症状が出て、1か月以上続く。 |
原因
蕁麻疹には、アレルギーが関係するものと、アレルギー以外が原因となるものがあります。
● アレルギーが関係する場合
食べ物や環境のものがきっかけになります。
- 魚介類(サバ、エビ、カニなど)
- 卵・小麦・牛乳
- 食品添加物
- ハウスダスト(ほこり、ダニ)
- 花粉
- ペットの毛 など
● アレルギー以外が原因となる場合
| 種類 | 特徴 |
| 機械性蕁麻疹 | 時計、バッグの紐、下着などのこすれ・締めつけ |
| 温熱蕁麻疹 | 入浴、暖房などで体が温まる |
| 寒冷蕁麻疹 | 冷たい水、冷風、冷たい食べ物 |
| 日光蕁麻疹 | 日光や紫外線 |
| コリン性蕁麻疹 | 汗をかく(運動、緊張、入浴) |
| 心因性蕁麻疹 | ストレス、疲れ、睡眠不足 |
| 感染に伴う蕁麻疹 | 風邪、胃腸炎など |
| 薬による蕁麻疹 | 抗生剤、痛み止め、ワクチンなど |
| 血管性浮腫 | 蕁麻疹の原因全般、まれに遺伝性 |
※ 慢性の場合は原因がはっきりしないことも多いです。
診断
蕁麻疹は、医師が皮膚の状態を見たり、お話を聞くことで診断します。
- どんな時に出たか
- どれくらい続くか
- 食べ物や薬との関係
- 温度差やこすれなどの刺激
必要に応じて血液検査を行うこともあります。
治療
● きっかけとなるものを避ける
症状が出た時の環境や生活習慣を見直します。
- 特定の食べ物を避ける
- 急な温度差を避ける
- 皮膚を強くこすらない
- 発汗しすぎないよう調整する
- ストレスや疲れをためない
● 抗ヒスタミン薬(もっとも一般的な治療)
かゆみや赤みをおさえる飲み薬です。
- 眠くなりにくい薬、1日1回の薬など種類が豊富
- 毎日内服することで症状を出にくくする
● ステロイド薬(必要な場合のみ短期間)
症状がとても強い場合に短期間だけ使います。
医師が状態を見て、必要な量と日数を判断します。
注意点
- 市販薬で治らないことが多い
- 繰り返す場合は医療機関の受診が必要
- 息苦しさ、舌や喉の腫れがある場合はすぐに受診
当院皮膚科の診療内容
当院では、蕁麻疹について次のような診療を行っています。
- 症状の出方や生活習慣を丁寧に確認
- 悪化しやすい原因の説明
- 抗ヒスタミン薬を中心とした治療
- 症状が強い場合はステロイドを短期間で使用
- 慢性の場合も、状態に合わせて薬の量を調整
蕁麻疹は、適切な薬を使うと症状を抑えられることが多い病気です。
突然のかゆみで困っている方、繰り返し出て不安な方は、お気軽にご相談ください。
