粉瘤(ふんりゅう)・脂肪腫(しぼうしゅ)
概要
粉瘤と脂肪腫は、どちらも**皮膚や皮下にできる良性の“できもの(腫瘤)”**です。
見た目は似ており、しこりとして触れるため、気づいた時に不安を感じることが多い病気です。
放置しても命に関わることはほとんどありませんが、大きくなったり炎症を起こすことがあるため、診察と適切な治療が大切です。
原因
● 粉瘤
皮膚の一部が袋状になり、その中に角質や皮脂がたまっていくことで生じます。
自然に治ることはなく、袋が残る限りまた大きくなります。
● 脂肪腫
脂肪組織がゆっくり増えることでできる軟らかい腫瘤です。
徐々に大きくなることがあります。
症状
● 粉瘤
- コリっとした丸いしこり
- 中心に黒い点が見えることがある
- 特有の匂いを伴う粥状の内容物が出ることがある
- 赤く腫れ、痛みや熱感が出ることがある(炎症性粉瘤)
● 脂肪腫
- やわらかく可動性のあるしこり
- 痛みはほぼない
- サイズにより皮膚が盛り上がって見える
検査
触診・視診・ダーモスコピーなどを用いて、しこりの性状を確認します。
必要に応じて病理検査で確定診断を行います。
※しこりの診断は、粉瘤・脂肪腫以外の他の良性腫瘍、まれに悪性腫瘍を含め、総合的に評価します。
診断
次の点を確認し、腫瘤の種類や治療方針を判断します。
- しこりの硬さ・大き
- 増大傾向
- 炎症の有無
- 圧痛や赤み
- 内容物の有無
「粉瘤か脂肪腫かの二択」ではなく、皮膚・皮下腫瘤全体を広く鑑別しながら診断します。
治療方法
● 切除術(粉瘤・脂肪腫の基本治療)
当院では、日帰りでの切除術に対応しています。
- 局所麻酔で袋や腫瘤を確実に摘出
- 粉瘤は袋ごと取り除くことで再発予防
- 脂肪腫は小さいうちに切除すると傷跡も小さく済む
● 炎症性粉瘤の処置
- 赤く腫れた場合は抗菌薬を使用
- 強い痛みがある場合、膿を排出して症状を緩和
- 炎症が落ち着いてから根治手術を行います
注意点
以下の症状がある場合、早めの受診がおすすめです。
- 急に大きくなってきた
- 赤み・痛み・熱感が強い
- 内容物が出てくる
- 何度も同じ場所にできる
- 顔・首・背中・デリケートゾーンなど目立つ部位のしこり
粉瘤も脂肪腫も、自然に消えることはありません。
大きくなる前の治療が、傷跡も小さくきれいに治ります。
当院の診療内容
- 粉瘤・脂肪腫の日帰り切除術
- ダーモスコピーによる腫瘤評価
- 炎症時の処置(排膿・抗菌薬)
- 病理検査による最終診断
しこりが気になる、以前より大きくなってきた、炎症を繰り返すなどありましたら、お早めにご相談ください。
