爪の痛み
概要
足の爪・手の爪の痛みは、巻き爪・陥入爪、炎症、外傷、爪の病気など、さまざまな原因で起こります。
歩くとズキズキする、靴に当たると痛い、爪の周りが赤く腫れている、といった症状がある場合は、早めに原因を確認することが大切です。
主な原因
爪の痛みの代表的な原因には、次のようなものがあります。
- 巻き爪・陥入爪
爪が内側に巻き込んだり、爪の角が皮膚に食い込んで炎症を起こした状態です。親指に多く、腫れ・熱感・歩行時の痛みを伴います。 - 爪周囲炎(爪のまわりの化膿)
深爪・ささくれ・さかむけなどから細菌が入り、爪の根元や側面が腫れて痛む状態です。 - 外傷・圧迫
靴での慢性的な圧迫、打撲・挫傷、スポーツで指先に力が集中したときなどに起こります。 - 爪の変形・爪白癬(爪の水虫)
爪が厚く・硬く・変色して変形すると、靴との摩擦や圧迫で痛みが出やすくなります。 - 薬剤・全身状態の影響
抗がん剤など一部の薬剤や、血行不良・むくみ・足の変形なども、爪のトラブルを起こす要因となります。
原因によって治療法が大きく変わるため、まず「何が痛みの主因か」を見極めることが重要です。
セルフケア
軽い症状の場合、次のようなセルフケアで悪化を防げることがあります。
- 爪を切りすぎない(深爪にしない)
- 先端にゆとりのある靴を選ぶ
- 爪まわりを清潔・乾燥気味に保つ
- 無理にほじらない・切り込まない
- 痛い部分への過度な圧迫や長時間の歩行を控える
ただし、強い痛みや腫れ・膿がある場合は、自己処置で悪化することがあるため受診をおすすめします。
受診の目安
次のような場合は、早めの受診を検討してください。
- 歩くと強く痛む、靴が履けない
- 爪の周りが赤く腫れて、熱をもっている
- 膿が出ている、不良肉芽(やわらかい赤い組織)が出てきている
- 爪の変形・変色が進んでいる
- 抗がん剤治療中・糖尿病・血行不良がある
- 自分で爪のケアが難しい
適切なタイミングで介入することで、悪化や再発を防ぎやすくなります。
診察と検査
診察では、主に次の点を確認します。
- 爪の形・厚み・色調
- 爪の食い込み具合、炎症の有無
- 腫れ・膿・肉芽の有無
- 歩き方や靴との当たり方
必要に応じて、以下を行うことがあります。
- 真菌検査(爪白癬の確認)
- 血液検査(感染や全身状態の評価)
- 画像検査(外傷や骨の変形が疑われる場合)
当院で行う治療
爪の痛みの原因に応じて、段階的に治療を行います。
保存的治療
- 爪と皮膚が当たらないようにするテーピング
- コットン・ガーゼなどによる保護
- 必要に応じた外用薬・内服薬
- 爪の切り方・靴選びなどの指導
まずは可能な限り、負担の少ない方法から調整していきます。
巻き爪・陥入爪に対する外科的治療
巻き爪・陥入爪を繰り返す場合や、症状が強い場合は、局所麻酔下での根治術を検討します。
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フェノール法を用いた部分的な爪の処理
食い込んでいる部分の爪と、その根元を処理することで、その部分の爪が伸びてこないようにし、再発を減らすことを目指します。
症状・生活スタイル・全身状態を踏まえたうえで、保存的治療と外科的治療を相談しながら決めていきます。
最後に
爪の痛みは、「そのうち治る」と我慢しているうちに、化膿や歩行障害に進むことがあります。
足の爪が痛い・靴を履くとつらい・爪の形が気になる、といった場合は、お早めにご相談ください。
