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湿疹・かぶれ(接触皮膚炎・手湿疹・脂漏性湿疹・乾燥性湿疹)

概要

湿疹(皮膚炎)は、赤み・かゆみ・ブツブツ(丘疹)・水ぶくれ・皮むけなどを特徴とする皮膚の炎症性疾患の総称です。
湿疹には、**手湿疹(主婦湿疹)・皮脂欠乏性湿疹(乾燥性湿疹)・脂漏性湿疹・おむつ皮膚炎・アトピー性皮膚炎に伴う湿疹・汗疹(あせも)**など複数の種類があります。
かぶれは「接触皮膚炎」のことで、洗剤・金属・化粧品・植物など皮膚に触れた物質が刺激となり発症します。
湿疹・皮膚炎は年齢や体質を問わず多くの方に見られ、早期の治療と適切なスキンケアで改善が可能です。

原因

湿疹・かぶれ(接触皮膚炎)は、次の要因が単独または複合して発生します。

● 乾燥(皮脂欠乏・水分不足)

皮膚のバリア機能が低下し、かゆみや赤みが出やすくなります。冬場に増える「乾燥性湿疹」の主要因です。

● 化学物質・洗剤・化粧品

接触皮膚炎(かぶれ)の代表的な原因です。
洗剤、シャンプー、消毒薬、カラー剤、香料、金属なども含まれます。

● 摩擦・物理刺激

手洗いのしすぎ、タオルでの擦りすぎ、衣服のこすれなどが炎症の誘因となります。

● 汗・湿気

汗がこもる環境では、汗疹(あせも)や湿疹が起こりやすくなります。

● 微生物(細菌・真菌)
脂漏性湿疹は皮脂とマラセチア属真菌の増殖が関与します。

● 体質

アトピー素因、乾燥肌、敏感肌の方は湿疹・皮膚炎が起こりやすい傾向があります。

湿疹の種類と特徴

● 手湿疹(主婦湿疹)
水仕事、手洗い回数の多さ、洗剤・シャンプーの刺激が原因。
かさつき・皮むけ・ひび割れ・赤み・かゆみが特徴。調理師、美容師、保育士などに多くみられます。

● 皮脂欠乏性湿疹(乾燥性湿疹)

皮脂と水分が不足し、すね・腕・体幹に粉ふきや強いかゆみ。冬季に悪化します。

● 脂漏性湿疹

頭皮・顔(鼻周囲・眉・耳)に赤みやフケ様の皮むけ。皮脂とマラセチアの増加が関与します。

● おむつ皮膚炎

尿・便・蒸れによる刺激。カンジダ感染を伴うこともあります。

● アトピー性皮膚炎に伴う湿疹

体質的にバリア機能が弱い方で、乾燥や刺激で湿疹が出やすい状態。

● 発汗・汗づまりに伴う湿疹(汗疹)

汗が詰まり、赤みや小さな丘疹が出現します。

症状

湿疹・かぶれ全般でみられる症状です。

  • 赤み
  • かゆみ
  • ブツブツ(丘疹)
  • 小さな水ぶくれ(小水疱)
  • 皮膚の乾燥・粉ふき
  • 皮むけ
  • ジュクジュク
  • かさぶた
  • ひび割れ(特に手湿疹)

接触皮膚炎の場合、原因物質に触れた部位に境界が明瞭な炎症が出ることが特徴です。

検査

当院では、湿疹・かぶれは主に視診で診断します。
手や足の湿疹で**水虫(白癬)**が疑われる場合、必要に応じて皮膚片の顕微鏡検査を行います。
※パッチテストは行っていません。

治療法

● 保湿剤
乾燥性湿疹やアトピー素因のある方には特に重要です。

● ステロイド外用薬
赤み・かゆみ・炎症を速やかに抑えます。
皮膚の厚さに合わせて適切な強さを選択します。

● 抗真菌薬
脂漏性湿疹やおむつ皮膚炎でカンジダや真菌が関与している場合に使用します。

● 抗アレルギー薬
かゆみが強い場合や掻き壊しを防ぐために内服することがあります。

● 刺激物の回避
接触皮膚炎(かぶれ)では、原因となる洗剤・化粧品・金属などを避けることが治療の中心になります。

注意点

● 乾燥を防ぐ
入浴後すぐの保湿、刺激の少ない洗浄料の使用、加湿が重要です。

● 手湿疹の悪化予防

  • 水仕事の際は手袋を使用
  • ゴム手袋の内側に綿手袋を重ねて蒸れを防ぐ
  • 手洗い後は毎回保湿

● 掻き壊しを避ける
掻くほど炎症が悪化し、治りが遅くなります。

当院の治療について

当院では、湿疹・かぶれ・手湿疹を含む各種皮膚炎に対し、

  • 保湿剤
  • ステロイド外用薬
  • 抗真菌薬
  • 抗アレルギー薬
  • 必要に応じた水虫検査
    を行っています。

症状の種類、生活習慣、職業による刺激の有無を考慮し、最も効果的で現実的な治療計画を提案します。

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