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帯状疱疹(たいじょうほうしん)

概要

帯状疱疹は、体の片側に強い痛みと赤い発疹・水ぶくれが帯状にあらわれる病気です。
原因は、子どもの頃にかかった水ぼうそう(水痘)のウイルスで、治った後も神経に潜伏し、免疫力が低下したときに再び活動して発症します。
50歳以上で増える傾向がありますが、ストレス・疲労・睡眠不足によって若い世代でも発症します。

原因

帯状疱疹の直接の原因は、体内に潜伏している「水痘・帯状疱疹ウイルス」の再活性化です。
次の要因が免疫力低下につながり、発症を引き起こします。

● 発症の主な要因

  • 加齢(特に50歳以上)
  • ストレス・過労
  • 風邪や体調不良
  • 睡眠不足・不規則な生活
  • 糖尿病・がん・HIVなどの持病
  • 免疫を抑える薬(ステロイド・抗がん剤など)の使用

症状

帯状疱疹は、前兆(痛み)→ 発疹 → 水ぶくれ → かさぶたの流れで進行していきます。

1. 前兆・初期症状
発疹が出る前に、以下の症状が体の片側にあらわれます。

  • ピリピリ・チクチクする痛み
  • 触れるだけで痛い
  • かゆみ・違和感

筋肉痛や肩こりと勘違いすることもあります。

2. 発疹・水ぶくれ
初期の痛みの数日後、皮膚に次の症状が出てきます。

  • 赤い発疹(帯状に広がる)
  • 米粒〜小豆大の水ぶくれ
  • 2〜4週間でかさぶたになり回復

発疹は左右どちらか片側に限られるのが特徴です。

3. 合併症

  • 帯状疱疹後神経痛(PHN):皮膚が治った後も痛みが長く続く
  • 目の合併症:角膜障害・視力低下など
  • 耳の合併症(ラムゼイ・ハント症候群):顔面神経麻痺・難聴・めまい
  • 発熱、頭痛、倦怠感

痛みが強い場合や顔面に症状が出た場合は、早めの診察が必要です。

帯状疱疹はうつる?

帯状疱疹の水ぶくれに含まれるウイルスが、水ぼうそうにかかったことのない人へ感染することがあります。
ただし、「帯状疱疹として」うつるわけではありません。

● 感染の可能性があるケース

  • 水ぶくれに直接触れた場合
  • 乾燥していない水ぶくれからウイルスが出ている場合

● 感染リスクが低いケース

  • 水ぶくれが完全に乾いてかさぶたになっている
  • 空気感染はまれ

● 接触を避けるべき人

  • 水ぼうそう未罹患者の乳幼児
  • 妊婦
  • 免疫力が低下している方

水ぶくれがある期間はガーゼで覆い、接触を控えることが大切です。

診断

帯状疱疹は、症状の経過と皮膚の状態(発疹・水ぶくれ)で診断できます。
他の疾患と区別が必要な場合は、綿棒で患部をこすり、
水痘・帯状疱疹ウイルス抗原の迅速検査(10分程度)で確認します。

治療

帯状疱疹は、早めの治療開始が回復の早さや痛みの軽減につながります

● 抗ウイルス薬
発症初期に使うことで、ウイルスの増殖を抑え症状を軽くします。
(例:ファムシクロビル、バラシクロビル)

● 痛み止め

  • ロキソプロフェンなどの消炎鎮痛薬
  • 痛みが強い場合は神経痛の薬を併用することもあります

● 外用薬
炎症を抑える軟膏・感染予防の軟膏などを必要に応じて使用します。

● 休養
無理をせず、睡眠・栄養を十分に取り、免疫力の回復を促します。

ワクチン(帯状疱疹の予防)

帯状疱疹は、ワクチンで予防することが可能です。
現在日本で使われるワクチンは次の2種類です。

● 水痘ワクチン(ビケン/生ワクチン)

  • 1回接種
  • 子どもの水ぼうそう予防にも使用

● シングリックス(組換えワクチン/不活化

  • 2回接種(2ヶ月間隔)
  • 免疫が弱い方でも接種可能
  • 予防効果が高い

50歳以上の方は、発症予防・重症化予防のため接種が推奨されています。

当院での治療

当院では、帯状疱疹に対し

  • 抗ウイルス薬
  • 痛み止め
  • 神経痛の内服薬
  • 炎症を抑える外用薬
  • 帯状疱疹ワクチン(ビケン/シングリックス)

などを行っています。
帯状疱疹は、早期治療が痛みや合併症を減らす最大のポイントです。
「痛みが片側だけに出た」「赤い発疹が帯状に出てきた」などの症状があれば、早めにご相談ください。

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