口唇ヘルペス
原因
口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスが
- 唇
- 唇の周囲の皮膚
- 口の中(舌・頬粘膜)
などに感染することで起こります。
● 感染経路
- キス・接触
- 食器・タオルの共有
- 家族内での感染が多い
初感染後もウイルスは体内に残り、免疫力低下時に再発します。
症状
口唇ヘルペスの典型的な症状は次の通りです。
- むずむず、ピリピリ、チクチクする前兆
- 赤み
- 小さな水ぶくれ
- 痛みや違和感
鼻の下・耳・あご・指・首など、口以外に出ることもあります。
検査・診断
ヘルペスは見た目(視診)で判断できることが多いですが、確定が必要な場合は
- 皮膚を綿棒でこする
- ウイルス抗原迅速検査(10分程度
で診断可能です。
口角炎・細菌性口内炎・帯状疱疹などと見分けが必要なことがあります
治療
ヘルペスの治療は 抗ウイルス薬が中心です。
● 抗ウイルス薬(飲み薬)
- ファムシクロビル
- バラシクロビル
- アメナメビル
通常5日間内服します。
症状が出たら早めに内服するほど効果的で、かさぶたになってからでは効果が弱くなります。
● 前兆(ピリピリ)での早期治療
再発の場合、前兆の段階で内服すると炎症を抑えて短期間で治りやすくなります。
● PIT療法
再発に備え、
- あらかじめ抗ウイルス薬を処方
- 前兆が出たらすぐに内服
する治療方法です。
● 注意
保険診療では、飲み薬と抗ウイルスの塗り薬は同時処方できません。
性器ヘルペス
原因
性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(主にHSV-2)が
- 性行為
- 粘膜接触
などで感染して発症します。
症状
- 陰部の違和感・チクチク感
- 赤み
- 小さな水ぶくれ
- 痛み
- 排尿時の痛み
太ももや肛門周囲に出ることもあります。
● 初感染の特徴
- 症状が強く出る
- 発熱・リンパ節の腫れが起こることも
- 女性は特に重症化しやすい
● 再発の特徴
- 初感染より軽い
- 免疫力が落ちたときに繰り返す
まれに、妊娠中の女性が感染すると、産道感染のリスクがあります。
検査・診断
- 患部を綿棒でこする抗原迅速検査(10分程度)
- 視診・問診
男性は亀頭包皮炎・梅毒との鑑別が必要なことがあります。
治療法
● 抗ウイルス薬(飲み薬)
- ファムシクロビル
- バラシクロビル
- アメナメビル
● 再発抑制療法
年に6回以上再発する場合、
毎日1回バラシクロビルを継続内服することで再発を抑えることができます(保険適用)。
● PIT療法
性器ヘルペスでも、前兆が出た段階で薬を飲むことで早く治すことができます。
注意点
- ヘルペスウイルスは体内に残るため、疲労・ストレス・寝不足で再発しやすい
- パートナー間での感染予防には、症状がある間の接触を避ける
- 初感染の症状が強い場合は早めの受診が重要
当院での治療
当院では、
- 口唇ヘルペス
- 性器ヘルペス(男性のみ)
に対して
- 抗ウイルス薬の処方
- PIT療法
- 再発抑制療法の相談
- 必要に応じた迅速検査
を行っています。
ヘルペスは、早期の治療開始が症状の軽減と再発予防に重要です。
前兆(ピリピリ・ムズムズ)が出た場合も、お早めにご相談ください。
