切り傷・擦り傷(すり傷)
概要
切り傷やすり傷は、日常でよく起こる外傷です。
浅い傷であれば自然に治ることもありますが、深い傷や汚れが残った傷は、感染や傷あとにつながることがあります。
できるだけきれいに治すためには、早い段階で形成外科での適切な処置が重要です
原因
切り傷・すり傷は、次のような状況で起こります。
- 包丁・カッター・紙で皮膚が切れる
- 転倒して地面にぶつける
- スポーツや外遊びで擦る
- 物に強くぶつかり皮膚が裂ける
- 外でのけがで砂・汚れが入り込む
特に屋外のケガは、汚れが残ると感染しやすく、傷あとが目立ちやすくなるため注意が必要です。
症状
- 浅い切り傷:赤み、少量の出血、痛み
- 深い切り傷:出血が多い、皮膚の段差、開大
- すり傷:広い範囲の赤み、滲むような出血、砂や汚れの混入
- 裂けた傷(挫創):皮膚が irregular に裂け、腫れや青あざを伴うこともある
深さや汚れの有無で治療方針が変わります。
検査
基本的には視診と触診で判断します。
傷の深さ、汚れの有無、感染の兆候を丁寧に確認します。
必要に応じて破傷風ワクチンの接種歴を確認します。
診断
傷の状態から、
- 浅い切り傷(切創)
- 裂けた傷(挫創)
- 擦り傷(擦過創)
などを判断し、処置方法を決めます。
深い傷や汚れが多い傷は、放置すると目立つ傷あとになりやすいため、専門的な処置が必要です。
治療法
● 浅い切り傷・すり傷の治療
- 傷口の洗浄
- 汚れや砂の除去
- 抗菌外用薬
- 必要に応じてテープ固定
汚れをしっかり落とすことで、化膿や外傷性刺青(砂が残って色が沈着する)を防ぎます。
● 深い切り傷の治療
- 丁寧な洗浄
- 必要に応じて縫合
- 抗菌薬の使用
- 1〜2週間後の抜糸
深い傷を縫わずに放置すると、治りが遅くなり、凹みや盛り上がりなどの傷あとが残りやすくなります。
感染してしまった後では縫合できないことがあるため、早期受診が大切です。
● 擦り傷(すり傷)の治療
- 洗浄で砂・異物を徹底的に除去
- 外用剤で保護
- 状態により被覆材を使用
異物を残すと色素沈着や外傷性刺青の原因になるので、初期の処置が非常に重要です。
応急処置(ご自宅でできること)
- 流水でよく洗う(数分間)
- 出血がある場合は清潔なガーゼで圧迫
- 砂や汚れがあればできる範囲で落とす
- 冷やすと痛みが和らぐ
- 深い傷・広い傷・汚れが多い場合は早めに受診
化膿すると適切な縫合や処置が難しくなるため、早めの対応が重要です。
当院の診療内容
- 切り傷・すり傷の診察
- 丁寧な洗浄と異物除去
- 必要に応じた縫合
- 感染予防の治療
- 傷あとを最小限にするテープ指導
- 状態に応じた通院サポート
きれいに治したい傷、顔・手など目立つ部位のけがは、早期受診が特におすすめです。
