傷跡
概要
ケガ・やけど・手術後などの皮膚の傷が治る過程で、赤み・盛り上がり・かゆみ・ひきつれを伴うことがあります。このような状態を肥厚性瘢痕やケロイドと呼びます。
耳のピアスホール、ニキビ跡、虫刺され後など、小さな刺激から生じるケースもあります。
症状
- 傷の部分が赤く盛り上がる
- かゆみや痛みを伴う
- 硬くなり、引っ張られるような感覚がある
- 徐々に範囲が広がっていく
- 衣服や動作で刺激されやすい
瘢痕は自然に落ち着くものから、治療を要するものまで幅があります。
主な原因
- 皮膚の強い炎症や外傷
- 手術後の瘢痕反応
- 体質(ケロイド体質の方もいます)
- 摩擦や刺激の反復
- ホルモンバランス・加齢などの生体反応
胸・肩・耳などはケロイドができやすい部位として知られています。
セルフケア
症状が軽い場合は、日常の工夫で悪化を防げることがあります。
- 傷跡をこすらない
- 乾燥を避けて保湿する
- 紫外線対策を行う
- 摩擦・圧迫をできるだけ減らす
刺激を避けることが大切です。
受診の目安
次のような場合は治療を検討します。
- 赤み・盛り上がりが続いている
- かゆみや痛みが強い
- 服に擦れて悪化しやすい
- 手術後の瘢痕が硬くなってきた
- できもののように広がってきた
傷跡の経過を見たうえで、適切な治療法を選択します。
診察と評価
以下を組み合わせて状態を確認します。
- 視診・触診
- 皮膚の硬さ・厚さの評価
- 痛み・かゆみの程度の確認
- 必要に応じて画像・検査
瘢痕の成熟度、炎症の強さ、部位などから治療方針を決めます。
当院で行う治療(抽象的に)
傷跡の状態に応じて、複数の方法を組み合わせて治療します。
- テーピング・保護
早期の傷跡に対して、負担を減らす目的で行います。 - シリコンシート・圧迫療法
瘢痕の赤みや盛り上がりの軽減に使用します。 - 外用薬・内服薬
炎症の鎮静や症状の緩和を目的とします。 - 注射治療
必要に応じて、肥厚性瘢痕・ケロイドに対して使用します。 - 手術による瘢痕修正
形状や広がりが強い場合に検討します(部位により自由診療となることがあります)。
お顔など目立つ部位の傷跡にも、状態に合わせて適切な方法を提案します。
