傷あと
概要
けがや手術、ニキビのあとが赤く盛り上がったり、かゆみ・痛みを伴う状態を「肥厚性瘢痕」「ケロイド」と呼びます。
傷あとが長い期間赤いまま、硬くなってきた、盛り上がってきたなどの場合は治療が必要です。
当院では外用薬・テープ治療・ステロイド注射など、症状に合わせて保険診療を中心に治療を行います。
原因
傷あとが目立ちやすくなる理由には、次の要因が関わります。
- 傷の深さ:真皮まで達する深い傷は瘢痕が残りやすい
- 炎症が長引く:ニキビ・虫刺され・手術後に起こりやすい
- 部位の影響:胸・肩など皮膚が引っ張られやすい部位
- 体質:ケロイド体質の方はわずかな刺激でも悪化しやすい
- 生活習慣・血流:妊娠、運動、飲酒などで赤みが強くなることも
浅い傷でも、体質によっては瘢痕が強く出る場合があります。
症状
- 赤く盛り上がる
- かゆみ・痛みを伴う
- 押すと硬い
- 関節付近では動かしにくさが出る
- 徐々に大きくなる(ケロイド)
胸・肩・耳たぶなどは特に生じやすい部位です。
検査
基本は視診・触診で判断します。
傷ができたきっかけや経過、症状の変化などを丁寧にうかがいながら診断します。
必要に応じて病理検査を行う場合もあります。
診断
● 成熟瘢痕
時間とともに赤みが落ち着き、平らになっていく一般的な傷あと。
● 肥厚性瘢痕
赤く盛り上がった状態が続く。けが・手術後に多い。
● ケロイド
周囲に広がっていく強い瘢痕反応。胸・肩などに多い。
かゆみ・痛み・赤みが続きやすいのが特徴です。
治療法
● 外用薬(保険)
ステロイドや保湿剤を使い、炎症を抑えます。
● テープ治療(保険)
傷あとにかかる力を減らし、盛り上がりを予防します。
● ステロイド注射(保険)
肥厚性瘢痕・ケロイドに有効です。赤み・かゆみ・盛り上がりを改善します。
● 内服治療(保険)
かゆみのコントロールや炎症の軽減目的で使用することがあります。
● 手術(保険)
瘢痕拘縮(ひきつれ)や形の改善が必要な場合に行います。
手術後は再発防止のためテープ治療や注射を併用します。
生活上の注意
- 傷あとをこすらない
- 紫外線を避ける(色素沈着予防)
- かゆくても触らない
- 運動・入浴後は赤みが強くなることがあります
早期からケアすると傷あとが目立ちにくくなります。
当院の診療内容
- 視診・触診による評価
- 外用薬・テープ治療
- ステロイド注射
- 内服治療
- 必要に応じた手術(肥厚性瘢痕・瘢痕拘縮など)
- 再発を防ぐためのアフターケア指導
傷あとが気になる、赤みが続く、盛り上がってきたなど、どんな症状でもご相談ください。
