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ボツリヌス注射(しわ・エラ・表情の力みの治療)

ボツリヌス注射とは

ボツリヌス治療は、ボツリヌス菌が産生する天然のタンパク質(ボツリヌストキシン)を注入することで、特定の筋肉や腺の働きを一時的に抑制する治療です。表情筋の過剰な動きを緩和して「表情じわ」を改善したり、咬筋のボリュームを減らして「エラ」の張りを整えたりするほか、汗の分泌を抑える効果も期待できます。

当院で採用している製剤:イノトックス(INNOTOX)

当院では、韓国メディトックス社製の**「イノトックス」**を採用しています。

  • 世界初の液状製剤: 従来の粉末製剤と異なり、最初から無菌の液体状態で充填されています。生理食塩水で希釈する工程(再構成)が不要なため、濃度誤差による効果のムラや、細菌汚染のリスクを最小限に抑え、安定した品質での注入が可能です。

  • 高純度な安全性: 製造工程でヒト血清アルブミンや動物由来タンパク質を排除しているため、未知の感染症やアレルギーのリスクが低減されています。

作用機序と効果

1. メカニズム(科学的根拠)

神経終末(シナプス)において、神経伝達物質であるアセチルコリンの放出を一時的に阻害します。

  • 筋肉に対して: 運動神経から筋肉への収縮信号をブロックし、筋肉をリラックスさせます。

  • 汗腺に対して: 交感神経から汗腺への分泌信号を遮断し、発汗を抑制します。

2. 適応部位

  • しわ改善: 額(横じわ)、眉間(への字じわ)、目尻(笑いじわ)、あご(梅干しじわ)、首(広頸筋の縦じわ)

  • 小顔・輪郭: エラの張り(咬筋の発達)

  • 多汗症: 脇などの過剰な発汗


経過と持続期間

効果は永続的ではありませんが、定期的な治療により良好な状態を維持しやすくなります。

  • 発現時期: 注入後2〜3日で実感が現れ始め、1〜2週間で安定します。

  • 持続期間: 通常3〜4ヶ月程度持続します(多汗症の場合は5〜6ヶ月程度)。

  • 再注入の目安: 効果が完全に消失する前に継続することで、しわの定着予防や筋肉のボリュームダウン効果が維持されやすくなります。


リスク・副作用および注意点

副反応について

  • 皮下出血(内出血): 最も一般的ですが、通常1〜2週間で自然に消退します。

  • 一時的な違和感: 額への注入により、一時的に眉が上がったり(スポック・ブロー)、まぶたが重く感じられたりすることがあります。

  • 眼科的症状: 目の周囲への注入では、稀に複視(二重に見える)や乾燥感が生じることがあります。

  • その他: 倦怠感、頭痛、アレルギー反応など。

施術後の注意点

  • 揉まない: 注入後1週間は患部を強く揉んだりマッサージしたりしないでください。薬剤が意図しない部位に拡散し、副作用の原因となる可能性があります。

  • 血行の促進: 当日の激しい運動、長時間の入浴、サウナは控えてください。


禁忌事項

以下に該当する方は、安全のため治療をお受けいただけません。

  1. 妊娠・授乳中の方: * 胎児への影響を考慮し、女性は投与後2回の月経を経るまで、男性は投与後少なくとも3ヶ月間は避妊が必要です。

  2. 神経筋疾患がある方: 重症筋無力症、ランバート・イートン症候群、ALS(筋萎縮性側索硬化症)など。

  3. アレルギー: 過去にボツリヌス製剤でアレルギー反応が出た方。

  4. その他: 閉塞隅角緑内障、重篤な呼吸器疾患、麻酔アレルギーをお持ちの方。


他の治療選択肢について

当院では患者様の状態に合わせ、以下の提案も行っております。

  • 眼瞼けいれん: 自費によるボツリヌス治療のほか、症状によりADM(ミューラー筋剥離術)等の手術療法を検討します。

  • 多汗症: 重症の場合は自費のボツリヌス注射が効率的ですが、保険適応の外用薬(エクロックゲル等)や内服薬(プロ・バンサイン)も取り扱っております。


未承認医薬品等に関する情報提供

医薬品医療機器等法(薬機法)に基づき、当院で使用する「イノトックス」について以下の事項を明示します。

  • 未承認医薬品等について: 本治療で使用するイノトックスは、日本の薬機法上の承認を得ていない未承認医薬品です。

  • 入手経路等について: 当院院長(藤巻弘)の責任において、輸入代行業者を通じて韓国メディトックス社より個人輸入しています。

  • 国内の同一成分・類似製品の有無: 国内では、アラガン・ジャパン株式会社の「ボトックスビスタ(美容用)」および「ボトックス(保険診療用)」が承認されています。

  • 諸外国における安全性情報: 韓国のMFDS(旧KFDA)にて承認済みであり、世界各国で広く使用されています。現時点で重大な健康被害の報告はありませんが、未知のリスクが存在する可能性は否定できません。

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