タコ・ウオノメ(胼胝・鶏眼)
概要
タコ(胼胝:べんち)・ウオノメ(鶏眼:けいがん)は、足の裏・足の指・指の間などにできる硬い角質のかたまりです。
長期間の摩擦・圧迫が続くと、皮膚が防御反応として角質を増やし、厚く硬い皮膚を作ることで発症します。
- タコ(胼胝):広い範囲が硬く盛り上がる。痛みは少ない。
- ウオノメ(鶏眼):中心に“芯”ができ、歩行時の強い痛みを伴いやすい。
子どもにできることは少なく、子どもの場合はウイルス性のイボ(尋常性疣贅)であることが多い点も重要です。
原因
タコ・ウオノメは、過度の摩擦や圧迫が続くことで生じる角質増殖が原因です。特に「足の負担の偏り」が大きく関わっています。
● 主な原因
- 足に合わない靴(細い靴・硬い靴・サイズ不一致)
- ハイヒール
- 外反母趾・扁平足などの足の変形
- 歩き方のクセ(特定の場所に負荷)
- 足裏の脂肪が減っている
- 脳卒中後の麻痺、関節リウマチ、腰や膝の疾患による歩行異
特に細いヒールの靴は、足先に過剰な負荷をかけるため、ウオノメが非常にできやすくなります。
症状と特徴
● タコ(胼胝)
- 刺激を受けた広い範囲が黄色っぽく厚く硬くなる
- 盛り上がるが、強い痛みは出にくい
- 手のペンだこ、正座でできるだこなど、足以外にも発生する
● ウオノメ(鶏眼)
- 中心に芯(角質柱)ができ、皮膚の奥へ向かって食い込む
- 歩行時や押したときに鋭い痛み
- 芯が神経を圧迫して動けないほど痛むこともある
- 放置すると炎症や感染を起こし、まれに重症化する
診断
診断は、視診(見た目)でほぼ判断可能です。
ただし、ウオノメとウイルス性のイボ(尋常性疣贅)が似ているため、必要に応じて拡大鏡で観察します。
● ウオノメとイボの見分け
- ウオノメ:芯があり、押すと強い痛み
- イボ(尋常性疣贅):点状出血(黒い点)が見えることが多い
治療法が全く異なるため、正確な診断が重要です。
治療法
タコ・ウオノメは、原因となる負荷を改善しない限り再発しやすい疾患です。
症状に合わせ、次の治療を行います。
1. 圧迫・摩擦を減らす
- 足に合った靴を選ぶ
- 歩き方を整える
- インソールによる体重分散
- 足先が細い靴を避ける
2. 角質の削除(メス・ニッパー・カッターなど)
硬くなった角質や、ウオノメの芯を削ります。
麻酔が必要なほどの痛みではなく、削ると歩行時の痛みが大幅に改善します。
3. 外用薬(塗り薬・貼り薬)
角質を柔らかくする薬(サリチル酸ワセリンなど)を使って再発予防に役立てます。
● 必要に応じて
- 歩行異常 → 整形外科で評価
- 感染が疑わしい → 抗菌治療
放置するとどうなる?
タコやウオノメを放置すると、次のような悪影響があります。
- タコが芯を持ち、ウオノメへ進行
- 歩行時の強い痛み
- 炎症・感染(蜂窩織炎など)
- 糖尿病の方では潰瘍・重症感染 → 最悪の場合切断の可能性
足裏の痛みは生活の質に大きく影響するため、早めの治療が重要です。
予防とセルフケア
再発防止には、角質の管理と足への負担軽減が必要です。
● 予防のポイント
- 角質を柔らかくする塗り薬を継続
- 足に合った靴を選ぶ(細い/硬い靴を避ける)
- 靴のフィッティングを見直す(緩すぎもNG)
- インソールやパッドで荷重を分散
- 体重管理(肥満で負荷増加)
- 歩行のクセを改善
特に、ポリマージェルパッドなどの保護材は、ウオノメ部位への圧迫を減らすのに有効です。
当院の治療について
当院では、タコ・ウオノメに対し、
- 視診による診断
- 角質(芯)の削除
- 外用薬による角質ケア
- 靴・歩行のアドバイス
- 必要に応じたインソール調整の提案
など、再発しにくい状態を作るための治療・ケアを行っています。
足裏の痛みや硬い角質にお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。
